Jay「最初のゲストは今週金曜封切りのU-571に出演しているビックタイム・ロックスターです。これはすごい映画だよ。男は絶対見に行かなきゃダメだよ。これはロマンティックムービーじゃないからね。プリーズウェルカム!ジョン・ボン・ジョヴィ!(歓迎のギター演奏が流れる。ジョンはにこやかにジェイと握手をすると、ソファに座る)

Jay「ようこそ戻って来たね!」

Jon「ありがとう、ジェイ。バンドの演奏が聴こえてきたんで、思わず楽屋でウォームアップを始めちゃったよ。(咽をなでる)」

Jay「プレイしないのは初めてだろ?」

Jon「いきなり飛び上がってマイクをつかみに行きたくなるけど、今日は俳優なんだった」(観客がはやしたてる)

Jay「まだアーミーヘアカットだね。なかなかいいよ。」

Jon「そうだよ、見ての通り第二次世界大戦時代の海軍だ」

Jay「また今日も自家用ジェットで乗り付けたのかい?」

Jon「いいかい、ジェイ。観客はこの話を喜ぶかな。ジェイはよくオレ達を飛行機まで送ってくれたんだよ。彼の車達は飛行場の格納庫に納められていたからね。でも、前回オレ達が来た時、君の超高級車の一つが故障して、僕のツアークルー達が君を家まで送り届けたっていうじゃないか。よく覚えているんだ。本当の話だよ」

Jay「それはまぁ、いいじゃないか」

Jon「それで君の駐車場所を通りかかって気がついたんだけど、今は古いピックアップトラックが置いてあった。あれって君の?」

Jay「人生は山あり谷ありだよ」

Jon「トヨタ・・・良い車だよね」

Jay「それで、BJはもう何年一緒にやってるの?」

Jon「17年だ」(観客からヒュー!という声があがる)

Jay「奥さんと君も、私達夫婦のように長い付き合いなんだよね?」

Jon「20年だよ。長いよね」

Jay「そりゃ長いね。クールだよ」

Jon「一緒の高校に通ってたんだ」

Jay「それで彼女は卒業したんだね」

Jon「(笑いながら)そうだよ、高校を出たのは彼女のおかげさ」

Jay「同じクラスだったのかい?」

Jon「そう、同じクラス。同じ歴史のクラスを取ってたんだ」

Jay「そうなんだ?」

Jon「それでオレは両手でしっかり捕まえてそのまま走り去ったわけ」

Jay「クールだね。彼女の両親に嫌われたりしなかったの?なんだ、このバカは?なんて」

Jon「そりゃあねぇ〜(頭を振って)長い髪に、サングラスをして、ロックスターになるなんて言ってたわけだから。彼等はこんなふうに(空を見上げて)神様、私達のどこがいけなかったのでしょう?って感じだったよね」

Jay「追いはらわれたりしたの?」

Jon「彼女の父親はとても良くしてくれたよ。実際のところは、彼女のおばさんや、おじさん達がね。オレが数枚のアルバムを出した後でさえ、『いつになったら職を見つけるんだ?』って」

Jay「こそこそしてなきゃいけなかったの?」

Jon「いいや、彼女の父親は理解があったから」

Jay「大丈夫だったんだ?」

Jon「大丈夫だったよ。彼女のおかあさんも大丈夫だった。オレはラッキーだったんだ」

Jay「今になってイヤミを言うのは楽しい?」

Jon「ああ、そりゃあもう」

Jay「君の奥さんは空手のエキスパートなんだろ?」

Jon「そう。それもオレが道を踏み外さない理由の一つさ。(にっこりして)彼女は黒帯3段なんだ。先生もしてて、自分の道場も持ってる」

Jay「でも君自身が知ってるのは、ロックの構えだけだよね?」

Jon「走り方は知ってるよ。走るのは得意なんだ。『あっ、あれ何だ?!』って言ったすきに逃げるんだ(笑)。うん。彼女のじゃまはしないようにしてる」

Jay「お子さん達はかわいいね。彼等はプレミアに来たのかい?」

Jon「いやいやいや、ああいう映画は子供達には刺激が強すぎると思うんだ」

Jay「強烈すぎる?」

Jon「ああ、息子は5才で、娘は7才だから・・・オレがポケモンか何かと共演しないかぎりは・・・面 白いんだよ、ウチの子。オレを見ても何の仕事をしているのかわからないらしいんだ。今はもっと混乱してるよ。『パパって何をしてるの?映画?音楽?なぜ他のお父さん達みたいに仕事に行かないの?』って」

Jay 「それで、この映画が君が軍隊にもっとも近付く機会になったのかな?つまりアドバイザーとかスタッフとか」

Jon「海軍だよ、海軍。18才になると軍から電話がかかってくるよね。リクルート・オフィスからさ。『君、高校を卒業した後はどうするのかね?』ってさ。オレはバカみたいに『ロックスターになるんです』って言ってた。服装とか髪型が好きじゃなかったしね。でも、オレの両親は海軍だったんだ。

Jay「お母さんも海軍だったの?コンバットブーツを履いてたのかい?(笑)海軍に女性がいたなんて思わなかったよ」

Jon「1960年のことだよ。両親は海軍で出会ったんだ」

Jay「そりゃあ、タフなデートだな」

Jon「ああ、タフギグさ。母は外に出るのが好きじゃなかったから。信じられないんだけど、母は海軍でポスターガールをしてたんだって。(カメラを見ると指をさして)わかるだろ?『我々は君を必要としている』ってやつさ。演習にはあまり参加していなかったみたいだ。父はひっかけるのが得意だったらしいね」

Jay「ご両親は君を海軍に入れようとはしなかったの?そうすれば君の素行が良くなるかもしれないとか」

Jon「いいや、カトリックスクールに入れられたけど、うまくいかなかったからね。そっちもまったくうまくいかなかったのさ。でも、いや、ありがたいことに彼等は一度も無理強いはしなかったよ」

Jay「この映画を撮る時に、海軍のテクニカル・アドバイザーに会ったりしたの?直立不動とか、髪を切らなきゃいけなかったり・・・髪を切るのが一番つらかった?」

Jon「いいや、気にしなかったよ。実はオーディションの時に監督にジョークで言ったんだ。『クルーカットにするのが楽しみです。クルーカットにしたいんです』ってね。でも実際は、そんなにリサーチできなかったんだ。訪ねて行って見れるUボートがそんなにたくさんなかったからね。シカゴのミュージアムにひとつと、サンフランシスコにあるツアーアトラクションのSボートくらいのもので・・・でも、海軍少将が士官としての振るまいをオレ達に教えてくれたんだ。何をして、何を言って、どういうふうに言うのか。だって考えてもみてくれよ。第二次世界大戦の士官として、ゲージやダイアルのことを話すなんて、オレにとってはラテン語のようなものだ。そしてセットに行くまでにいつも想像力を働かせていないといけなかった。ローマでは実物大に復元したSボートとUボートの潜水艦のセットが作られていて、そこへ行って制服を着ると本当にかつてこれを来ていた男達に敬意を払いたくなるよ」

Jay「でもわからないな。前回君はここに来た時、閉所恐怖症だって言ってなかった?」

Jon「そうそう。皮肉だよね。電話を受けた時の事を想像してくれよ。これはオレの始めての大作だったんだ。今まで7作品に出て、これで8作目なわけだけど、オレはずっと演じるプロセスにすごくエキサイトしてるんだ。でも、ジョン・モストウが電話してきて、皮肉にも良いニュースと悪いニュースを言ったわけだ。映画出演が決まった・・・そしてオレは天を見上げて『グレイト!さぁ、これから潜水艦に乗らなきゃいけないぞ』。実際には乗ることはなかったんだけど、でも、この数年間5人の男達とバンドセキュリティとロードマネージャーと、しかもみんなバッグを持ってエレベーターに押し込められて、キーボード・プレイヤーがオレの耳もとで『オレのおふくろは閉所恐怖症なんだ』、『オレのおふくろは閉所恐怖症なんだ』って17年間言い続けるもんだから、ついにエレベーターに乗る度に『神様、ここから出して!』(両手を震わしながら)って感じになっちゃったんだ。 これはワイルドだけどホントの話なんだけど、外観が作られてウォータータンクの中に浮かんだUボートに侵入しようとするシーンでマシュー・マコノヒーとオレは高さ3フィート、幅4フィートくらいの金属の箱に入れられていたんだ。雨を降らしていたからその水がたまっていく状態でジョナサン・モストウは500ヤード先にいた。それでクルーはオレが神経質になっているのがわかったから、そこに明かりを持って来てくれて、カメラが回ったんだけど、アクションがかかる直前に突然火がついたんだ。火花じゃなくて炎がね。それで最初にはしごを登るはずのイタリア人のエキストラをスーパーマンのように突き飛ばして穴から出すと、はしごを駆け上がって飛び出したんだ。そして、マシューは落ち着いていたのか、それとも今ここで死んだら伝説の映画スターになれると思ったのかわからないけど、とにかくオレは叫びながら彼に手を延ばして『カット、カット、カット!』って声を張り上げたんだ。すると、びしょぬ れのハーベイがやって来て言うんだ。『いいか、ボン・ジョヴィ。箱の中に戻れ。さもないとオレは明日またここへやってきて、同じことをしなきゃならない。どうしてくれるんだ』ってさ。

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