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よしさんの2006年4月札幌公演ライブレポート!

10年ぶりの北海道
飛行機から下をみたときはそのあまりの荒涼とした雰囲気に
まるで真冬のニューアークかと思った
あまりの寒さと 小雨とに気分はブルーであった
思えばブルーになったのは大阪翌日からだ
大阪からの帰り道 なんとなく京都へ寄った
清水寺までいったのはよかったが
その前日のTicoのこと(Prayerでの1拍はずし)が頭をよぎって
なんかだんだんブルーになってきてしまった
まだ札幌を残しているのに ライブ前だというのに
BJライブの前で はじめて味会うブルーな気分
その感覚は札幌ドームへ向かう道すがら増殖していった

地下鉄の中で周囲の客を観察していた
客層だ 札幌の客層はどんなんだろう?
いやなおもいでがある 2001年の大阪ライブだ
東京から往復27000円もかけてみにいったライブで
俺の前に座っていたのは 
なんか軽そうな女とその連れのいかにもヤンキーな男
東京ではあまり見ない構図だ
案の定 男のほうはライブ途中で椅子に座り
つまらなさそうにあくびをくりかえす
目の前で someday i'll be saturday night を演っているというのに...

地下鉄の中で感じた違和感...
客層が若い 自分の半分くらいかもしれない 学生か
駅をおりてドームにむかうに連れてその違和感は増殖していく
どいつもこいつも俺より若い
なんかとんでもないところに来てしまったのではないか
増殖し続けるブルーな違和感を消去できないまま
俺の目の前にはじめて見る無機質な銀色の屋根が目にとびこんできた
入場するまでの間 俺は客層を観察していた
よくよく冷静になるとまだ17:00前 こんな時間に暇なのは
学生くらいなものだ 周りが若いと感じても当然かも
それによく見ると自分と同じか年上の人もいる
60くらいの男性もいる
それに顔なじみのみなさんに会えて
なんか暗闇に光みたいな感じがしてちょっと安心してきた
そんなかんだではじめて札幌ドームの中にはいった
とにかくアリーナにおりてみた
肩をたたくのにふりかえると ライブのレギュラー2人組み
席をきくとどうやら自分の斜め前らしい
自分の席につくと あきらかにいつものライブと雰囲気がちがう

4/8 2名
4/9 4名
4/12 1名
4/14 4名
4/15 8名
これは席についてざっくり周囲をみまわしたとき
見つけることができた知人の数
4/14は最前だから少ないのは当然だが 名古屋なんぞたった一人しかみ
つからん で
4/18札幌 18名
ちなみに席の位置は4/8とほぼ同じような位置
でも あきらかに違う
だいたい自分の直前の2人 あきらかに俺の知人...
入場直前に会った女性は同じ列の左のほう
会場内であった人は斜め前
昔NYのHRC前で会った青年は 自分の2つ前
はっきりいってこれは同窓会ののりだ
会場にくるまで感じていた客層への違和感なんぞどっかへ行ってしまった
今自分のまわりにいるのは
いつもよりも明らかに集積度の違う人の群れ

そして開演 
LMS開始
俺の前の女性2人のうちひとりが椅子に立ち上がり
俺の肩をつかみ Jonが歌っているであろうアリーナうしろのほうをふりかえる
はっきりいって俺は つかまり棒 支柱状態
でもだいじょうぶ その人よく知っている人だから俺は全然気にしない
例によってJonの姿は全然見えない
目の前にあるのは主役を抜きにして演奏するバンド
その真上でゆっくりと回転する赤い物体
スクリーンだ
赤い物体の正体は 今回のライブ オープニングの目玉スマイル君だ

Davidをみていたら 相変わらず場内あちこち見回しては 
愛コンタクトをばらまきまくり
例によってかなりの人がJonに注目する中
半ば狂信的にDavidを見ているのはおそらく10名以下
じーっとみていたらこっちを向いた
その瞬間 目がぱち〜 っと開いて
「また来たなおめ〜」みたいな表情をして
俺に向かっておおきく「うんうんうん」とうなづいた

David 飼い犬みたいだ〜!!

ただ俺のまわりにもそっち方面みている人もいたわけだから
ほかの人を見ている可能性もあるな〜と思い
念のため手をあげて 自分で自分の顔を指差し
「David君 あなたが見ているのは本当に俺なのか??」という動作をしたら

「お前だよ お前!!」みたいな表情で
さらに 速く大きくうなづいた...
ありゃ〜 よく覚えているのね〜この人
つかみはOK!
これで6公演中4公演で愛コンタクト成功!!

LMSではRichieにも注目だ
曲が終盤にさしかかると Richieはアリーナのずっとうしろのほうに目をやる
Jonを見ているのだ 
その視線が だんだんとステージ寄りになってくるのがわかる
ステージにJonが走ってくるのだ
今回の来日 座っていた席の関係上 Jonが走ってくるところはほとんど見れない でもRichieの視線を追うだけで どのへんまで来
ているかだいたいわかる 
その視線がステージの真下くらいまで来たとき Richieがバンドに合図する
LMSのエンディングのタイミングを指示するのだ

気がつくと なんかもう一匹の犬みたいな あまりでかくない男がステージに
Jonだ そこいらじゅう老若男女 狂喜の渦だ
頭上のスクリーンはすっかりめくりあがり
スマイル君が 相変わらずな表情ではにかんでいる
声援の中いきなり Bad Name~ のイントロのコーラス部分 
そのとき スマイル君が ほんの一瞬ウィンクしたかと思うと
Ticoが大写しになる ここからがバンド全員がステージで揃った
本格ライブの開始だ

(今これを書いているのは2007年8月 記憶はさだかでないが 
当時の原稿を保存している方がいたので 加筆して書いています)

札幌ライブ ちょっと違った
バンドがなんかリラックスしてるように思えた
それは何だ たぶんこの客層か...
たしかにスタンドはほとんど人がいないのだが
そもそも名古屋と違って 全体に真っ黒な座席なので違和感ないし
そんなことも関係ないといわんばかりのステージ前のこの集団
それが影響したのか Jonが MCで珍しいことをいう
記憶している範囲だとこんな感じか

マサ・イトウ
すごい昔 日本から来た男
小さい男 これくらいしかない
(といって示した高さが社長の胸の高さくらい 5フィートくらい)
そのわりに メガネのでかい男 こんなかんじ
(といって でかいめがねを手の形で示す)
英語があまりうまくしゃべれない男
とりあえずあまりしゃべれないので酒をのむ
テキーラをつぎながら
おたがい 「テキーラ!」 「テキーラ!」なんていって
「チアーズ」 「かんぱ〜い」
でも これで きみと俺とはこれからもずっとともだち
この背の小さいめがねでか男
まだ売れる前の俺たちのことを日本に帰ってから吹聴しまくり
「ニュージャージーにこういうバンドがいてこれからビッグになるぞ〜」
といってくれた男
いまじゃ俺の中のマサの記録(レコード)は 
10フィートの高さにまで積みあがっているんだ
(こういって 示した高さは Jonのはるか頭上)
(マサに) カンパイ!

なんだこの陳腐なMCは
でも なんだこの思いは...
思わずタオルを手にして顔を覆うはめに
まさかマサ先生の話で泣くとは想像もしなかった
今回の来日でのMCの中で いちばんいい話であった

曲はなんだったろう 確かMisunderstoodだったか
この歌詞 まちがえることもないのに
ちょっといい話きいたもんだから 俺は歌えなくなっていた

ライブに関しては ある意味入り込みすぎて
あまりおぼえてないのですが
Richieが I'll be~ ソロで歌った時 2回目の涙が
来日直前 骨を折ったと聞いた時にゃ〜 もう目の前まっくらだったのが
ギターをかける肩を代えたまま とうとう最終日までやってきた
これに感謝しなくて何に感謝する
すごいじゃないかこの男は
ギターソロの時にはもう涙腺開放
全身が耳に いや目に いや魂そのものが ステージ上のこの
ちょっと腹のでたおっさんに同化しているのだ
Thanks Richie, you've been here with us

Prayer この曲だけは 3日前の大阪でのTicoの一件があったんですけど
いくらなんでももう間違えないよな 
しかしどんなライブにもおわりは来るものです
それがわかっているだけに さいごのほうは例によってパーティー状態
途中からDavidとあまり目が合わなくなったけどそれはもう問題ない
今目の前にいる全員と騒がないで いつ騒ぐ

もう何をどうやったかはあまり記憶にないのですが
さいごは何をやってくれるかな〜
Blood~とかやらないのかな〜
持っているギターが違うかな〜
などとぼんやり考えていた時
札幌ドームに不思議なイントロが流れた
Davidのかなでる音
1996年5月20日に横浜スタジアムで聴いて以来 生では聴いたことのない音
あれからたぶん600回くらいはこの曲を聴いたことか
Crushのときも OWNでも Bbouce Tour でも 決して演奏されなかった曲
その曲のイントロを演奏しているのです 
そんなばかな〜 これは現実なのか〜 だとすれば固まるしかないだろう〜
固まっているとすぐ前の席の女性がこっちを振り返っている
きっと同じように まだ信じられないのかもしれない
でも何も反応できない
この曲を この曲をずっと待っていたのだ

JonのMC そして Richieのソロで もう俺の涙腺が疲弊しきっていて
涙の埋蔵量は枯渇寸前なのに
この連中 まだ泣かす気だ 今日すでに3回目だ
あいかわらず "ひどい連中" だよ君たちわ

Davidのほうを見ていたら 斜め前の知り合いの女性がなんかこっちを振り返り
そしてなぜか泣きだした 連れのもうひとりの女性もろとも

These Days  
個人的な話だが ここでは書けないような悲しい記憶のある歌
でもこの曲が好きだから その悲しい記憶を消すために
それこそ600回も繰り返し聴いた曲
実はほとんど覚えていない
途中でJonが 歌詞にあわせて手をぐるぐる頭上で回していた以外は
ほんとうに この曲が好きなんで
たぶん 覚えてないくらいのほうがよいんだと思う

ライブが終わりました
ライブが終わると え〜〜 とか もっと〜とか
いろいろあるものなんですが
今回はそれを感じなかったです
ただ
本当に みなさん目が赤かったです
人工衛星で 涙の数を測定できる機材が開発されたならば
この日の 札幌ドームは 真っ赤に写っていたはずです

なんかすごく立ち去りがたくて
Ticoの Pearlのドラムをずっと眺めておりました

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