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By Bona

July 28, 2001

■アリーナの真ん中にトイレが!
ジャイアンツ・スタジアム公演2日目。今日はフロアーシート(日本でいうアリーナ)で見る。真ん中より後ろの方だったけど巨大スクリーンが真正面 に見えるというのはなかなか迫力があってよいぞ。アリーナの真ん中にちょっとした機材セットが組まれていて、その中に簡易トイレ発見。どうやらスタッフ用らしい。いくら四方を囲まれているからといって、ライブ中アリーナのど真ん中で用を足すってのはどういう気分なんだろうか?などと想像してみたりする。アリーナ席の人達用のトイレはどこにあったかというと、アリーナ用の入り口(真後ろに一つしかない)を出て外の坂道を上がって左側に20個ぐらいの簡易トイレ(ボットンだけど底が浅い!)があった。青い薬品漬けになっていたからか幸い臭くなくてよかったけど、手を洗う場所がないのは納得いかない!え?トイレの話はいいからライブの話をしろ?すみません。

今日は寒い!寒くてたまらんぞ!昨日は日射しが暑かったのに、今日は長そでが必要なくらいだ。必死に腕をさする。前座の時はツアーグッズ見に行ったり、トイレ行ったり、あっちいったり、こっち行ったり、せわしなく動き回っていてはっきり言ってあまり集中して観てなかった。ごめんよぉ〜。でもおかげで寒さは和らいだ。

■最後の公演の幕が開く
そしていよいよBJ!すり鉢状のスタジアムの底から360度ぐるりとスタンドを見渡してみる。昨日と同じく今日もビッシリ。すごい・・・。今日は若干チケットが余っていると聞いていたけど、一見見たところ、空席なんて全然見えない。満員御礼。3階の一番上までビッシリ埋まっていた。今日は昨日より始まるのが遅いみたいで15分過ぎても始まらない。観客はもう待ちきれずうねりのような大歓声!スタンド席はウェーブの嵐!スタンドの上の方を見ていたらスタジアム上空にヘリコプターを発見!「え?あれってたしか昨日も飛んでいたVH-1の撮影ヘリ?ってことは今日も撮影やるってこと?!」そう思った次の瞬間、巨大スクリーンにヘリコプターに乗っている女性が映る!「今、私はジャイアンツ・スタジアム上空を飛んでいます!」その言葉に観客大興奮!!!耳をつんざくばかりの大歓声!!!"Please welcome home, the last one wild night, Bon Jovi!" そして巨大スクリーンには過去にVH-1で放送したBJ番組がダイジェストで流れる。It's My Lifeのプロモの一部が流れた時には鳥肌!昨日とオープニングが違う!!!

真正面から見るステージは昨日と違った気分でこれまた最高!でも、前の人の頭に阻まれてときどきメンバーが見えなくなって、ちょっと集中力が途切れがち。しかも、何を思ったか前のカップル、バラードでもないのにOWNの途中でお互いをじっと見つめあい、頭をなであって、ゆっくり、ゆっくりとキスするではないの!思わずそっちに目がいく私。だって目の前でやってんだもん!このハイビートなロック大音響の中でバラードチックなキスするあなたたちってとっても器用ね。

Raise Your Handsが終わったところでジョンがティコのドラムに合わせて一言。「ここに来たのは政治のためでもスポーツのためでもないぜ!愛とロックという宗教のために来たんだ!」あ、アリゾナ公演と同じこと言ってる。ネタが尽きたのかい?(笑)。

今日もBorn To Be My Babyの「deep inside」のところでアレンジが違う。お〜、かっけーーーーーーーーーー!!!!!!! 斜め横ではおねえちゃんが椅子の上に乗って踊り狂っていたが、足を滑らして二回ほど頭から落ちていた。その度にスタッフの人に注意されている。今日は規制が厳しいらしく、椅子に乗っている人は必ず注意されていた。頭上5mくらいのところではさっきからひっきりなしにクレーンに取り付けられたVH-1のカメラが通 る。近くに来た時に一生懸命うちわを振ってみた。でも端の方だったからきっと映ってないだろーなー。近くには黄色いスタッフポロシャツを来た人がうろうろしていたので、隠し撮りは今日は断念。

■今日はノリノリだぞ!
昨日があんなだったから今日はリッチーのソロをやらないのではないかと思ったけど、またジョンがリッチーを紹介したのでちょっとびっくり。でも、今日は昨日より座っている人が少ないぞ!スタンド席をぐるりと見渡しても、80%くらい立ってる!Stranger In This Townはノルのが難しい曲だからみんなボ〜〜ッと棒立ち状態だけど、ちゃんとリッチーに注目している。昨日のあれはなんだったんだろーな。でもとにかく嬉しい!リッチー、よかったね!

リッチーのソロが終わるとジョンが一言。"I've got nothing more to say but.....It's My Life!" みんな一斉に弾ける!当然のことながら大合唱。

Keep The Faithはジョンが吠えまくり!喉、絶好調って感じ!かがみながらマラカス振る姿も健在。パイロ炸裂と同時にみんなが「ホ〜〜〜!!!」

そして問題の?I Got The Girl。とりあえずみんな立ってる!あ〜よかったよ〜。胸をなで下ろす。そういえばここまでのセットリスト、昨日と同じだ。BJにしては珍しい。今日はBed of Rosesの代わりにIn These Armsをやってくれると思ってたんだけどなぁ。VH-1の撮影と何か関係があるのだろーか。まさか両日の良いとこ取りして編集して流す気じゃあ・・・?そんな思いが頭をよぎる。いや、まさかねぇ。

Just Olderが終わるとティコのドラムがビートを刻む。ジョンがすかさず "Put your hands up in the air!!!" Wild In The Streetsに突入!それにしても今日のノリは凄いぞ!昨日より明らかにヒートアップしてる!あまりの大歓声にもう鼓膜が破れそう。ただ、アメリカでは終始歓声が凄くてもジョンが女の子にキスするところでの「キャ〜〜〜〜〜!!」という悲鳴が少ない気がしたんだけど気のせいかな?もともとの歓声が大きいから聴こえないだけかな?

Wild In The Streetsが終わるとジョンが日曜日にVH-1でライブ放送があることを言う。"So, do me a favor! Say, 'Hi, Mama!' " "Hi, Mama!" おお〜!これを言ったのは久しぶりじゃー!気持ちいいぞぉーーー!そしてBlaze of Gloryに突入。昨日と同じく大合唱。その後Lay Your Hands On Meへと続く。でも、ディヴィッドのキーボードに合わせて観客がLay Your Hands On Meと歌い出すのが日本に比べて遅いような気がしたな。

Sleepが終わる時に "I cannot be hell responsible! for what I am about to do!" だからそれは横浜と同じだって!(ひとり突っ込みも楽しいんだよ)Bad Medicineも終わって滞りなく本編終了。

アンコールになってやっと昨日とセットリストが変わる。Say It Isn't Soの時にスクリーンに映し出された映像は初めて見るもので新鮮。その後、Blood On Blood。

そしてI'll Be There For You!!!今まではハートの形のピンクルミカを振っていたが、オレンジルミカを取り出してゆっくりと振る。サビの部分のメロディーのアレンジがこれまたスバラシー!!!横浜や大阪の時も素晴らしいと思ったけど、GSバージョンも素晴らしすぎる。思わずジンとして涙が出そうになる。「オ〜オ〜オ〜」の大合唱も当然のことながら凄かった。でも、声の大きさは横浜と大阪と同じくらいに感じたよ。

■It's just so right for what it is.
そしてそして!Wanted Dead Or Alive。ジョンの口から信じられない言葉が飛び出した!「僕らの旧友、アレック・ジョン・サッチ!」ええええええええええええ!!!!!!!!どこどこどこどこどこどこどこどこ?!?!?!ぴょんぴょん飛び跳ねてステージ上を探す。次の瞬間目に飛び込んで来たのは黒ずくめの衣装に身を包んだなつかしいアレックの姿!全然変わってない!「うそおおおおおおおおおおおお!!!アレック!アレック!アレックだよお!!!」そばのKちゃんの腕をひッ捕まえてぴょんぴょん跳ねる。アレックの姿をこの目で確認した瞬間、私の目からは一瞬にしてドワ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッと滝のような涙が溢れて顔がぐちゃぐちゃになった。もうホントに、一瞬で顔が涙まみれ。号泣。11年ぶりの生アレック!こんなに感激したことがあっただろうか。もう二度とアレックには会えないと思っていた。GSでアレックが出演するかもしれないという噂はあったけど、私はもうあきらめきっていたから。ヒューのことだって他のメンバーと同じくらい好きだ。でも、私がBJにハマりまくっていた高校時代、私の青春時代でもあり、BJの黄金時代でもあった時期にジョンを挟むようにして隣にいたのはリッチーとそして、アレックだったのだ。もう一度だけでいいからリッチーとジョンとアレックの3ショットが見たい。その願いが叶って今、形となって目の前にある。ううう〜この一瞬のためだけにでもNJに来たかいがあった・・・。

"You know this one, right?" ジョンがそう言うと静かにWantedが始まった。アレックがベースを高く上げる。そうそう、このしぐさ!なつかしい、なつかしい、なつかしい!大スクリーンに写 し出された3人の顔には溢れんばかりの笑顔。とても幸せそうだった。渡り鳥からはぐれてしまった一羽が今、再び群れの中に戻って来たようだった。

旅行に出発する前、ネット上でジョンのインタビュー記事を読んでいたことも感激を増す原因になったのかもしれない。そこにはアレックのことが書かれていたんだ。「オレはベース・プレイヤーを解雇したけど、その穴を埋めようとは思わないんだ。欠けたら欠けたままでやっていく。アレックがいなくなってからヒューがベースをやっているけど正式なメンバーではない。アレックはバンドが成功するかどうかもわからない時期に、離婚しても、家を失っても、オレについてきてくれた。BJに賭けてくれたんだ。それがどれほどのことかわかるかい?そういう場所に簡単に代わりの人間を入れるわけにはいかないんだよ」ヒューがBJに誘われた時、そこにはアレックが背負ったほどのリスクはなかったはずだ。ヒューにとってはむしろ幸運な話でさえあっただろう。その差はいまだにジョンの中でとても大きなものなのかもしれない。

アレックの解雇通告に関してバンドは多くを語らなかったけど、その影にはどれほどの苦悩があったんだろうか。すべてを失うことになっても自分についてきてくれた人間を解雇することがどれほど辛かったか、ヒューを正式メンバーにしなかったのはジョンの中の良心の呵責からくることではなかったか。決別 した後もきっとずっとアレックのことが気になっていたんだろう。じゃなければ今さらアレックを引っぱり出してくるはずがない。18年のキャリアを経た末の2晩のジャイアンツ・スタジアム公演。これ以上のことはないこのパーフェクトな状況にただ一つ何かが足りなかったとしたら、それはアレックの存在だったのではないか。 少なくとも私はそう思う。

ジョンは前のマネージャーのドック・マギーにしろ、アレックにしろ、一度決定的に決別 しても時が経てばまた関係を修復して交流を続けている。ジョンは本当に情の深い人なんだ・・・。ジョンの人柄にあらためて感動する。感動して涙がとまらない・・・。

「今日は観に来てくれてどうもありがとう。ここにいるみんながOne Big Fan Clubだよ」割れんばかりの拍手と歓声がスタジアムを包む。そして最後はやっぱりNever Say Goodbye。これ以上の終わり方はないよね。さよならは言わないよ。だってBJはすぐ戻って来てくれるんだから・・・。

最後、ジョン、リッチー、ディヴィッド、ティコ、ヒュー、そしてアレックの6人が手に手を取ってその手を上に上げて挨拶。この瞬間、すべてが完璧だった。パーフェクトな瞬間だった。エレベーターに乗るメンバーの姿をこれが最後と目に焼きつける。ニッコリと微笑むメンバー。ゆっくりとエレベーターの扉が閉まる。

パーン、パーン、パーン、パーン・・・夜空に大輪の華を咲かせる最後の花火。キラキラと散っていく。これが消えればすべてが終わる。夢が覚めてしまう。アレックのことも一夜限りの夢。今夜だけの、特別 な出来事。パーン、パーン、パーン、パーン・・・もう少し、もう少しそのまま夜空に輝いていて。ジョンに言われたように、この光景をしっかり心に焼きつけるから。みんなが急いで出口に向かう中、私は最後の光が消えるまで夜空をあおいでその場に立ち尽くしていた。


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